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第1話「光秀、西へ」室町時代末期の美濃。
若き明智光秀(長谷川博己)は度重なる戦いの日常に疲弊し、
主君斎藤道三(本木雅弘)になぜこのような戦乱が続くのか、
当時の日本の中心である京に行って見てきたいと申し出る。
が、けちな道三はなかなか首をたてにふらない。
考えあぐねた光秀は、当時まだ出回ったばかりの鉄砲を手に入れて帰ってくること、
そして病にふせる道三の妻小見の方のために京都の名医を連れてくることを条件に旅の許可を得る。
第2話「道三の罠」
光秀(長谷川博己)に心を開いた望月東庵(堺正章)と駒(門脇麦)は、ともに美濃に向かうことになる。
しかしその行く手には、美濃の侵略をもくろむ尾張の織田信秀(高橋克典)の大軍が迫っていた。
多勢に無勢の中、籠城を決め込む斎藤道三(本木雅弘)。
光秀と道三の嫡男・高政(伊藤英明)は反対するが、それは敵を欺く道三の作戦だった。
第3話「美濃の国」
夫を亡くした帰蝶(川口春奈)は明智荘を訪ね、光秀(長谷川博己)や駒(門脇麦)らと
つかの間の気の置けないひとときを過ごし、笑顔を取り戻す。
一方、道三(本木雅弘)は、より操りやすい土岐頼芸(尾美としのり)を
美濃の新しい守護として擁立しようとする。
内心、道三のことを嫌う頼芸は、高政(伊藤英明)に自分が実の父親であるかのようにほのめかす。
第4話「尾張潜入指令」
今川との戦いで尾張の信秀(高橋克典)は瀕死(ひんし)の重傷を負う。
その知らせを受けた道三(本木雅弘)は、妻の治療を終え今度は尾張へ向かうという東庵(堺正章)に
天敵・信秀の容態を秘密裏に探るように命じた。
その目付け役に任命される光秀(長谷川博己)。菊丸(岡村隆史)もお供に加わり、三人は尾張・古渡城へ潜入。
信秀の情報をうまく聞き出すことに成功するが…。
第5話「伊平次を探せ」
道三(本木雅弘)の命を受けた光秀(長谷川博己)は、鉄砲の作り方に加え、
なぜ将軍家が鉄砲を大量に必要としているのか探るべく、再び京へ向かう。
腕利きの鉄砲鍛冶・伊平次を探しやってきた本能寺で、
将軍・足利義輝(向井理)の護衛でやってきた三淵(谷原章介)と再会をする。
将軍家も伊平次を探しているが忽然と姿を消したという。
三淵に連れられて松永(吉田鋼太郎)の元へ向かった光秀は、
松永から、鉄砲の真の力とはお互いをけん制させ、戦を減らす抑止力になることであると聞く。
第6話「三好長慶襲撃計画」
将軍・足利義輝(向井理)も列席する連歌会で、時の権力者・細川晴元(国広富之)による
松永久秀(吉田鋼太郎)と三好長慶(山路和弘)の暗殺計画があることを光秀(長谷川博己)は知る。
京の町の安寧が崩れることを恐れ、光秀は館に潜入し三淵(谷原章介)と藤孝(眞島秀和)らと協力して
松永らを救うことに。そこで傷を負った光秀は、東庵(堺正章)の診療所へ運び込まれ
駒(門脇麦)とひさしぶりの再会を果たす。
第7話「帰蝶の願い」
駿河の今川義元(片岡愛之助)の動きに脅かされた信秀(高橋克典)は、
美濃の道三(本木雅弘)と和議を結ぶことを決める。そのために、道三の娘・帰蝶(川口春奈)を
信秀の嫡男・信長(染谷将太)の妻に迎え入れたいと申し出る。
旅から明智荘に帰った光秀(長谷川博己)を、帰蝶が待ち構えていた。
幼なじみで、ほのかな恋心を抱く光秀に、今回の尾張への輿入れを止めてほしいと頼む。
一方、道三からは、口をきかなくなった帰蝶を説得するように命じられる。
第8話「同盟のゆくえ」
尾張の海辺で、漁師たちから慕われている奇妙な出で立ちの織田信長(染谷将太)を目の当たりにした
光秀(長谷川博己)。この男に帰蝶(川口春奈)を嫁がせていいものかと葛藤する光秀だが
母・牧(石川さゆり)は美濃国の行く末のことを一番に考えることが大事だと告げる。
光秀が自分の気持ちにこたえることがないと分かった帰蝶は、
光秀の口から「尾張に行って美濃にない海を見るべきだと、背中を押してほしい」と条件をつける。
第9話「信長の失敗」
輿入れしたものの祝言をすっぽかされた帰蝶(川口春奈)は、
ようやく翌朝帰ってきた信長(染谷将太)と顔を合わせる。
奇妙な出で立ちだが、領民のことを思いやる姿、そして素直に前日の不在をわびる信長に興味をもつ。
婚儀に上機嫌な信秀(高橋克典)と土田御前(檀れい)だが、
信長が持参した祝いの品を見て、激しく叱責する。父にも母にも愛されない孤独な信長の姿を見た帰蝶は、
鉄砲の手ほどきを受けながら自分も父がときどき大嫌いになる以外は好きだと言い、信長に寄り添う。
一方、美濃の光秀(長谷川博己)はのちの正妻となる熙子(木村文乃)と懐かしい再会を果たしていた。
第10話「ひとりぼっちの若君」
京を訪れていた旅芸人の一座の元で、駒(門脇麦)は戦災孤児だった自分を拾い、
育ててくれた女座長・伊呂波太夫(尾野真千子)と再会する。
その年の末、今川義元(片岡愛之助)が尾張の国境に侵攻してくる。
信秀(高橋克典)の元に人質として置かれていた三河松平家の嫡男・竹千代(のちの家康)の引き渡し要求に、
道三(本木雅弘)は広い三河を今川に押さえられることに危機感を覚える。
光秀(長谷川博己)は帰蝶(川口春奈)を通して動向を探るべく那古野城へ遣わされたところ、
信長(染谷将太)と出会う。