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花子とアン 前半あらすじ

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 これまでの「花子とアン」~前半の物語~ 

本が大好きな田舎の少女が
給費生として東京の女学校へ
 
 貧しい農家に生まれた安東はな(山田望叶)は、行商先から帰った父の吉平(伊原剛志)から土産の絵本をもらうとたちまち本に夢中になり、より多くの本に触れたいと、父が提案した東京の女学校へ入学する夢を叶える。はなが10歳のときであった。
 
 女学校での生活は、規律厳しい日課に加え、慣れない言葉遣いや振舞い、英語の授業に洋風な食事など、田舎暮らしだったはなにとっては驚き戸惑うことばかり。とりわけ英語には苦手意識が強く、授業でも課題でも四苦八苦していたが、とある事件をきっかけに猛勉強し、ついに英語を好きになったはなだった。



突然の編入生・蓮子が
はなの「腹心の友」となる
 
 英語が大好きな女学生に成長したはな(吉高由里子)。女学校の本科へ進級した春、突然の編入生、伯爵家令嬢・葉山蓮子(仲間由紀恵)が現れる。編入当初は、勝手気ままな振る舞いで周囲を困らせる蓮子だったが、「ぶどう酒事件(※1)」を境に女学校の規律を守るようになり、徐々に学級にも馴染んでいく。さらに、修和女学校の一大行事・大文学会で「ロミオとジュリエット」を演じるなかで、お互いを認め合っていくはなと蓮子。この日をきっかけに、「腹心の友」となるふたりだった。


※1蓮子が“ぶどうで作った薬”と言ってはなにぶどう酒を勧めたことで、はなが知らずに飲んで酔っ払い、夜中に大声で騒いだという、修和女学校においては前代未聞の不祥事。

 はなと蓮子は、好きな文学や将来の夢を日々語り合っていた。出版社でのアルバイトで翻訳をすることになったはなに、蓮子は「安東花子」というペンネームを授け、自らは本物の恋をして、「白蓮」という名で恋の歌を作る歌人として生きたいと夢を語っていた。しかし、そんな青春のひとときは長くは続かなかった。蓮子が九州の石炭王・嘉納伝助(吉田鋼太郎)と突然の結婚…。家の犠牲で結婚させられる蓮子の気も知らず、何も聞かされていなかったはなは、裏切られたとショックを受ける。すれ違った気持ちのまま、ふたりは離れ離れになってしまうのだった。



女学校を卒業したはなは
故郷の甲府で小学校の先生に
 
 10年間の女学校生活を終え、甲府に戻ったはなは、幼馴染の朝市(窪田正孝)と共に母校の代用教員となり、6年生を受け持つことに。初出勤の日から問題を起こし、教師失格の烙印を押されてしまうはなだったが、はならしく生徒たちと真っすぐに向き合い、徐々に距離を縮めていく。卒業を迎える頃には、はなは6年生の生徒たちに愛される存在となっていた。

 それから4年の月日が経った頃、妹のもも(土屋太鳳)が北海道に嫁いでいった。はなが新しい物語を書くのを楽しみにしていたもものために、童話『たんぽぽの目』を書き上げたはな。東京の出版社に直談判し、ついに念願だった「安東花子」の名前で本を出す夢を叶える。本が手元に届いたその夜、はなは、福岡の蓮子に早速手紙を書くのだった。



祖父の遺した言葉に一念発起
夢を追うことを決意するはな
 
 甲府に初雪が降った日、祖父の周造(石橋蓮司)が静かに息を引き取る。小学校に戻ったはなは、生前に周造に言われた「見つけた夢を夢中で追いかけろ」という言葉を思い返していた。東京の出版社で働くことを諦めきれないはなは、両親に想いを伝えることに。ふたりに背中を押されたはなは、6年間働いた小学校に別れを告げ、再び東京に出て行くのだった。



 東京へ出てきたはなは、編集長の梶原(藤本隆宏)や女学校時代の級友・醍醐(高梨臨)らと共に、新しい出版社「聡文堂」で働くことに。早速はなは、売れっ子小説家の宇田川(山田真歩)に連載の依頼をしに出かけたり、英語の本を翻訳したりと日々奮闘していた。
 
 そんなある日、福岡の蓮子から電話がかかってきて、ふたりは10年ぶりに再会することに。“思い出”のぶどう酒で乾杯し、会話に花を咲かせていると、印刷会社の村岡英治(鈴木亮平)が姿を現す。はなのことを嬉しそうに見つめる英治を見て、蓮子は「村岡さんは、はなちゃんのことが好きなのね」と、英治にひっそりと伝えるのだった。はなと一晩を楽しんだ蓮子は、「素敵な恋をしていて羨ましい」という言葉を残すと、名残惜しそうに帰っていった。



ようやく訪れたパルピテーション
はなと英治の恋模様やいかに
 
 蓮子の置き手紙により、英治への気持ちに気付いたはなは、翻訳の原稿を手渡す際に勢い余って英治に好きだと告白してしまう。大雨の中飛び出していったはなを追いかけた英治は、はなを見つけるとそのまま抱きしめた。翌日、英治が新雑誌の打ち合わせで聡文堂を訪れるも、ふたりはなんだか気まずい雰囲気。編集会議が終わると、英治はそそくさと帰っていった。後ほど、帽子を取りに戻ってきた英治から、なぜか「昨日のことは忘れてください」と言われてしまい、事情を飲み込めないはなだった。
 
 後日、はなは、ひょんなことから英治が結婚しているということを知ってしまう。はなは、そのショックを胸にしまい、新雑誌『にじいろ』刊行の仕事に打ち込んでいた。かねてより執筆を依頼し続けてきた宇田川が、ようやく『にじいろ』のための児童小説を書き始めたことで、聡文堂の面々は歓喜する。カフェーで宇田川の原稿を受け取ったはなは、梶原から村岡印刷に届けてくれと頼まれ、気まずそうに英治の元を訪れるのだった。



 2週間後、ついに『にじいろ』の創刊号が完成。新雑誌『にじいろ』を持って、英治は妻・香澄(中村ゆり)の病室を訪れる。香澄は嬉しそうに雑誌を眺めると、英治が挿絵を書いた『王子と乞食』のページに目を止める。女性翻訳者のために、英治が珍しく自ら挿絵を描いたという事実を知り、香澄は英治の本当の気持ちに感付いてしまう。そんな香澄から「あなたの心には他の女の人がいる」と、突然離婚を突きつけられ、戸惑うばかりの英治だった。そんなある日、病院で静かに息を引き取る香澄。急いで駆けつけた英治は、郁弥と共に彼女の死を悼むのだった。



甲府で過ごして心機一転
ようやく“いつもの”はなに
 
 仕事でミスを連発してしまったはなは、休暇をもらい甲府の実家へ。ふじに全てを打ち明けると、元気を取り戻し、いつものはなに戻る。そんなある日、はなは、連載が好評の『銀河の乙女』を単行本化したいと宇田川に持ちかける。宇田川のひと声で、単行本に英治の挿絵を入れることになり、絵の制作に取り掛かる英治だったが、仕上がった絵を見て、宇田川は、銀河の乙女の絵を描き直すよう告げる。
 
 どのように直せば良いのか途方に暮れる英治だったが、醍醐のアドバイスから、自分の心の中にいる銀河の乙女を描くことに注力する。出来上がった挿絵を見た醍醐から、「英治にとっての銀河の乙女ははなだった」と言われ、はなは呆然とする。その挿絵を見た宇田川は、ようやく納得し、単行本の制作が無事に進むのだった。




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